【Vol.7】最終審査・上映会 イベントレポート!!

2022/12/09

11月19日(土)に東京ビッグサイト会議棟前広場にて開催された最終審査・上映会の様子をお届けします。

3年ぶりの有観客+オンライン配信での実施となったVol.7ですが、現地には7,497人が来場、オンラインではのべ303,936人が視聴しました。

 

◆日本最大級のスクリーンが舞台!4ヶ月かけて制作した映像を競う熱い戦いが開幕!

イベント当日は天候にも恵まれ、上映を心待ちにする観客がまだ日の落ちる前から東京ビッグサイト会議棟前広場に来場。上映前から会場は熱気に包まれました。
イベントを盛り上げるMCは、チャンネル登録者数100万人を超える人気Youtuberとしても活躍する芸人コンビ・ガーリィレコードのお2人。藤原竜也のモノマネで知られる高井佳佑はオープニングで「ビッグサイトがキンッキンに冷えてる!!」と持ちネタのモノマネを披露。「会場がもっと熱くなりますね、いや冷えたか?」とフェニックスが答えるなど、本大会のテーマ「ENJOY!!!」にふさわしい楽しいトークからイベントがスタートしました。また、参加する学生チームにインタビューし意気込みをレポート。上映会の直前で緊張する空気を和らげつつ、オンライン配信の視聴者にも現場の雰囲気を伝えていました。

◆いよいよ作品上映!最優秀賞は誰の手に…!?

そして、いよいよ最終審査にノミネートされた全14チームによる、プロジェクションマッピング作品の上映がスタート。約4ヶ月をかけて制作された作品が約30メートル、幅約94メートルの日本最大級のスクリーンに映し出されると「これ本当に学生が作ったの!?」「迫力がすごい!」とMC陣も大盛りあがり。また、大きく映し出された自身の作品に各チームとも感無量の表情を浮かべていました。

また、映像作家、アーティスト、雑誌編集長など国内外の映像・クリエイティブ業界の第一線で活躍するメンバーによって構成された審査員団も真剣な面持ちで各作品を採点、それぞれのチームにコメントを贈りました。

 

◆全国の小学生とコラボレーション!インテル® Blue Carpet Project presents ENJOY!!! Show

 

本年は大会プログラムの一環として、本年度の特別協賛として参加するインテル株式会社による「インテル® Blue Carpet Project presents ENJOY!!! Show」が上映。有明西学園の5年生をはじめとする全国の小学生から本大会のテーマである「ENJOY!!!」をモチーフにしたイラストを募集し創り上げるスペシャルプロジェクションマッピングプログラムです。子供たちが描いた約150枚のイラストが映像となり、東京ビッグサイトの壁面を色鮮やかに飾りました。

映像ディレクション、アニメーション制作を手掛けたのはAdo「世界のつづき(ウタfrom ONE PIECE FILM RED)」(2022)、YOASOBI「もしも命が描けたら」(2021)、SHISEIDO グローバルキャンペーンムービー(2019)などを手掛け、国内外を問わずアニメーション業界で幅広く活躍中の映像作家・稲葉秀樹(P.I.C.S. management)。稲葉はインテルが実施しているクリエイターの創作活動をサポートを行う「インテル® Blue Carpet Project」のメンバーでもあります。プロジェクトに参加したファミリーも多く訪れるなか、子どもたちの書いたイラストが映像化され、プロジェクションマッピングとして東京ビッグサイトの壁面に写し出される様子を楽しみました。

 

◆最優秀賞はチームワークの力を発揮したphotons (日本工学院八王子専門学校)に!

審査員による表現、技術などの審査基準に照らし合わせつつ各賞の受賞作品を審議を経て各賞が決定。今年は審査時間が予定を大きく上回る白熱した審査となり、通常1賞として表彰予定だった審査員特別賞が2賞選出される結果となりました。各受賞作品は表彰式にて発表され、審査員より各作品へのコメントとともに、それぞれのチームに賞状が進呈され、ガッツポーズで受け取るチームあり、涙まじりで受け取るチームもあり、学生らしい率直な思いに溢れた心あたたまる表彰式となりました。
各受賞作品は下記の通りです。

▼最優秀賞▼
学校名:日本工学院八王子専門学校
チーム名:photons
作品名:Ride It Out

・受賞をうけてのコメント
大人数でたくさんの物量をこなしてきたので、この賞をもらえて本当に光栄です。

・審査員:エリイ (Chim↑Pom from Smappa!Group)より作品についてのコメント
ドキドキしました!最優秀賞ということで一番点数が高く、ほぼ満場一致でした。
クオリティが高いのが一番の理由ですし、来年この会場で1年間ながれる作品として成立している、見ているときにワクワクする作品でした。
普遍性があるクオリティの高さは、裏返すとオリジナリティには欠けるという捉え方も出来ます。
選ばれなかった皆さんも賞をとれなかったというのも強みにしてください。

▼優秀賞①▼
学校名:大阪芸術大学、HAL大阪
チーム名:風呂ドリル
作品名:if I

・受賞をうけてのコメント
最優秀賞を目指してきたので悔しい気持ちもありますが、ありがとうございます。

・審査員:松山周平 (ティーアンドエス) より作品についてのコメント
キャラクターがどんどんでてくることで、作品の中に奥深さを感じる作品だと思いました。個々のキャラクターのディティールや演出が繋がって1つのストーリーになることでその奥深さが出たのではと思います。クオリティが高く素晴らしかったです。

▼優秀賞②▼
学校名:大同大学
チーム名:大同グルーヴスラッガーズ
作品名:Swing!

・受賞をうけてのコメント
作品にいろんな人が関わってる中で、このような賞をいただけて本当にうれしいです。
打ち上げは絶対にチーズパンを食べようと思います!

・審査員:Seishiro (P.I.C.S. management)より作品についてのコメント
物語の基盤と野球の関連性がどう繋がるのかワクワクしながらみていました。スタジアムから始まり、街につながり…と構成も素晴らしかったですし、画面の切り替えがとてもマッチしていました。最後にまたスイングする結末が出来上がる全ての流れがスムーズかつ綺麗で、チャレンジ精神がある素晴らしい作品でした。

▼審査員特別賞①▼
学校名:東京造形大学
チーム名:こごチーム
作品名:れっつ、えんじょい!!

・審査員:シシヤマザキより作品についてのコメント
正直言って私の中では最優秀賞でした。本当にどうしてもねじこみたいぐらいの気持ちで、推させて頂きました。エンタメの骨太なしっかりとした基盤ができていて、作品を見ているということを忘れさせるぐらいの、引き込まれるパワーがある作品でした。
上映順が最初の方で、ともすると霞んでしまいそうですが、しっかりとオリジナリティがあってよかったです。皆さんには自信を持ってほしいと思いましたし、これからも作ることを続けて欲しいです。

▼審査員特別賞②▼
学校名:東京国際工科専門職大学
チーム名:IPUTデジキャン3rd
作品名:第7回東京ビッグサイトボルダリング大会

・審査員:コマーシャル・フォト 統括編集長 川本康より作品についてのコメント
とてもユーモアがあり、スポーツがテーマになっているのが珍しい。20年前の「スキージャンプ・ペア」を思い出しました。

イベントを通じた総評として、コマーシャル・フォト 統括編集長 川本康氏は「エンジョイというテーマのもと、プロジェクションマッピングという非日常を彩る祝祭の場にふさわしい作品が集まりました。10年前に実施された画期的で歴史的な東京駅のプロジェクションマッピングイベントの当時の感動を思い出すとともに、プロジェクションマッピングという技術が確実に新しい人達に引き継がれ、新しいステージにステップアップするのを感じました」と語りました。

 

◆大会の最後を飾るフィナーレショー!音楽とプロジェクションマッピングが織りなす幻想的な空間に。

最終審査会・上映会を締めくくるフィナーレショーでは、国内外の音楽シーンで活動中のDÉ DÉ MOUSE (デデマウス)が登場!音楽とプロジェクションマッピング映像がコラボレーションしたパフォーマンスで会場の盛り上がりは最高潮に!一夜限りのスペシャルなショータイムで観客を魅了し、感動冷めやらぬままイベントは幕を閉じました。
本イベントは、実質100%再生可能エネルギーで運営しております。様々な地球環境の変化が心配されるなか、電気を使うメディアアート、プロジェクションマッピングこそクリーンなエネルギーで実施されるべきだと考えました。プロジェクションマッピングを通じてSDGsを達成できるイベントを目指します。
今後、各受賞作品は東京ビッグサイトにて定期上映が予定されています。
また、本アワードにつきましては、今後も継続して実施を予定しており、詳しい情報は公式サイトなどで発表していきます。
若きクリエーター達のさらなる意欲と技術力の向上に向けた本アワードの動きに是非ご注目下さい!
東京国際プロジェクションマッピングアワードは、映像を軸に、次世代を担うクリエイターの育成を支援します。

 

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